サステナビリティ / マテリアリティ(重要課題)
社員は当社の最も重要な財産です。当社のミッションを達成するには、社員の安全確保と優秀な人材が長く働ける環境の整備が必要不可欠です。人を大切にした職場環境づくりを進めることにより、社員が持てる力を最大限に発揮しながら仕事に取り組むことができます。このため、当社は個々人の違い(多様性)を尊重する、インクルーシブな職場づくりを社員と一緒に推進しています。
当社は、現場の安全を最優先にし、安全を重視する最適な職場を作ることにより、会社と社員の信頼関係を醸成しています。HSE(衛生・安全・環境)ガイドラインの導入、社員・請負会社向けHSE研修、危機管理マニュアルの整備などにより、社員の安全を守る総合的な施策を実施しています。また、建設請負会社、発電所の保守などに関わる業務委託先ともHSE関連の懸念事項や対応方針について事前ミーティングを実施しています。
発電所では最高水準の安全の確立に取り組んでいます。地震の多い日本で操業する上で、リスクを最小に抑えるには予防的な安全策が不可欠です。発電所開発に先立って、地震のPML(予想最大損失率)評価を実施し、それに即して発電所計画を立案します。運営段階では、高い水準の安全性を追求した安全基準を遵守しています。例えば、風力タービンのナセル(発電機等を収めたボックス装置)内で作業する際に熱中症のリスクを抑えるため、中には扇風機を設置しています。また、発電所への通路は、倒木や落枝の除去、除草を怠ることなく、万一の緊急時に即座に駆けつけられる態勢を整えています。
当社グループは、HSE関連の事故に備えて危機管理の対応について事故発生後、速やかに通報するための報告系統を定めており、マニュアルも整備しています。発電所で事故に気づいた社員は、まず所属長に報告し、所属長から事業部長と人事部長、そして社長・副社長に連絡します。状況の重大性を評価後、タスクフォースを設置し、ステークホルダーへの情報開示を含め、適切な是正措置を講じます。
当社は、安全確保や環境保全、強制労働・児童労働を禁止する人権尊重など、「ENEOSグループ理念」を実現し社会的責任を果たすために、実践すべきENEOSグループ行動基準を遵守し、職務を全うしています。 さらに安全管理においては、従前から定めていたEHS方針をHSE方針に更新し、役職員、委託先およびその従業員、地域住民の方々の安全確保を最優先として、地域環境と生物多様性の保全に最大限配慮するよう一層取り組みを強化しております。
※下記表は横にスクロールしてご覧ください。
労働安全衛生指標 | 2021 | 2022* | 2023 | 2024 |
---|---|---|---|---|
社員の労働災害件数 *1(内、休業災害) | 1(0) | 0(0) | 1(0) | 1(0) |
建設請負会社社員の労働災害件数 *1(内、休業災害) | 5(0) | 2(1) | 2(2) | 0(0) |
死亡災害件数(社員、請負会社社員) | 0 | 0 | 0 | 0 |
社員のLTIR(休業災害度数率)*2 | 0 | 0 | 0 | 0 |
建設請負会社社員のLTIR(休業災害度数率)*2 | 0 | 0.82 | 4.10 | 0.00 |
* 2022年1月から2023年3月まで15か月
*1 業務に起因して発生した休業災害(休業1日以上の災害)と不休災害、通勤災害の合計値
*2 100万時間当たりの休業・死亡労働災害の発生率(休業・死亡労働災害件数÷延べ労働時間×100万時間で計算)
当社は優秀な人材が長く働くことができるよう、また社員個々人の成長にも繋がるよう人材に投資し、人に重きを置いた多様性のある職場を作っています。こうした取り組みにより、当社の長期的な成長を強化するとともに社員エンゲージメントの向上を目指しています。当社のキャリア開発制度は社員自らが描くキャリアを起点に、キャリアを切り開くために必要な能力開発の場と機会を提供することで優秀な人材の育成を目指します。また、社員に意欲的に当社のミッション達成に取り組んでもらうため、業績に連動した賞与(当社の再生可能エネルギーの発電事業の目標に連動させた賞与)も支給しています。
人を中心とした職場づくりは、社員が持てる力を最大限に発揮する一助となります。まず、業務プロセスの最適化を通じて労働生産性の向上と残業の削減に取り組むとともに、社員のパフォーマンスを高める環境づくりの一環として2025年5月に麻布台ヒルズへ本社を移転いたしました。加えて、多様化する働き方の中で生産性を高めるべく2020年から在宅勤務制度を、2025年からフレックス制度を導入しました。本人や家族の病気などに適用できる有給休暇(Sick Leave)も用意しているほか、社員による地域社会への貢献を奨励するためボランティア休暇制度も設けています。 また、2023年よりエンゲージメントサーベイを毎年実施し、社員の声を組織課題の解決に活かしています。 当社では社員一人ひとりが力を発揮できる環境・風土をつくり、事業戦略実現を目指して、人と組織の課題解決に取り組んでいます。
※下記表は横にスクロールしてご覧ください。
従業員関連指標 | 2021 | 2022* | 2023 | 2024 |
---|---|---|---|---|
従業員数(人)*1 | 256 | 315 | 367 | 432 |
女性従業員の割合(%) | 28 | 18 | 19 | 18 |
男性従業員の育児休業取得率(%) | - | - | - | 80 |
従業員1人当たり平均研修費用(円/年) | 165,040 | 103,650 | 167,002 | 131,830 |
* 2022年1月から2023年3月まで15か月
*1 ENEOSリニューアブル・エナジー株式会社とENEOSリニューアブル・エナジー・マネジメント株式会社の合計
※当社は女性活躍推進法および次世代育成支援対策推進法に基づき、『一般事業主行動計画』を策定し各種データを公表しています。
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